胃内視鏡(胃カメラ)とは
胃内視鏡は、食道から十二指腸までの病気、逆流性食道炎、ヘリコバクター・ピロリ菌感染胃炎、胃十二指腸潰瘍、食道がん、胃がん、ポリープなどの診断を行います。朝8時半から検査開始(月・水は9時から)なので、仕事前に検査が可能です。 当院では、最新の細経スコープを使用し、鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡検査)を積極的に行っております。
このような症状はありますか?
以下にある症状やお悩みに当てはまる方は、一度胃内視鏡検査を受けましょう
- 胃の痛みが気になる方
- 吐き気・食欲不振の方
- 食欲がなく、体重が減ってしまった方
- 胸やけやすっぱいものが上がってくる(呑酸)方
- ピロリ菌感染が気になる方
- 35歳以上で、これまで内視鏡検査を受けたことがない方
当院で行う胃内視鏡検査の特徴
1当院の経鼻内視鏡ビデオスコープGIF-1200Nについて
当院の上部消化管内視鏡検査では、かねてより経鼻・経口ともに細径ファイバースコープによる内視鏡検査を行っており、楽に検査が受けられると大変好評を頂いておりましたが、2021年3月よりGIF-1200Nという機種に新調致しました。この内視鏡電子スコープは2020年3月にオリンパス社から発売された先端外径5.4㎜の極細径上部消化管汎用ビデオスコープで、最新技術によって低ノイズハイビジョン画質を可能にした最新鋭のものです。当院では、他に鎮静剤併用など挿入時の苦痛軽減を行っておりが、前述したような先進技術を積極的に導入し、常に内視鏡診断能向上に努めております。
先端外径5.4㎜の極細径上部消化管汎用ビデオスコープ「GIF-1200N」を新発売 新型CMOSイメージセンサーを搭載し、明るく低ノイズなハイビジョン画質を実現 (olympus.co.jp)
画像提供:オリンパスマーケティング株式会社
鼻内視鏡検査のメリット
メリット1、苦痛が少ない
経鼻内視鏡は、先端部外径が約5mmの極細の細さのため、鼻からのスムーズな挿入をサポートします。検査中の苦痛が少ないため、強い麻酔も必要なく、患者様の身体への負担も軽減されます。
メリット2、吐き気が起こりにくい
口から挿入するタイプの通常径の経口内視鏡検査では、舌のつけ根部に太い内視鏡が当たるため、嘔吐反射(異物を誤嚥しないように吐き出す生体防御反射)が発生する事が多いですが、鼻から挿入する細径スコープの経鼻内視鏡検査は、嘔吐反射が発生しやすい舌のつけ根部分を内視鏡が通らないため、吐き気や不快感なく検査を行う事が出来ます。
(まれに、鼻の中が狭く曲がっていたりして経鼻内視鏡検査ができない場合は、経口内視鏡検査となりますが、その場合も細径スコープを使用しますので、楽に検査ができます。)
メリット3、会話ができる
検査中に会話が可能なため、モニターを見ながら医師に質問したり、気分不快を伝えることもできるので安心です。
2鎮静剤で苦痛を抑え楽に受けられます
痛みや苦しさを最小限に抑えた検査を行っていますが、以前の検査が苦しくてトラウマになっているなど検査前にご不安が強い方には、鎮静剤を使った検査をおすすめしています。ウトウト眠っているような状態で検査を受けられるため、ストレスや緊張がなく、痛みや苦しさもありません。また、身体に余計な力が入らないためスムーズに検査でき、検査時間自体も短くできます。
3最新の内視鏡システムを導入
当院の内視鏡システムは、オリンパス社製の最上位機種である『EVIS X1』を導入しております。経験豊富な専門医による的確な内視鏡技術と知識、そして世界の最先端テクノロジーを駆使した鮮明な内視鏡画像があってこそ、微細な変化を見出し微細な早期がんを発見することが可能となります。スピーディーで精緻な検査は、病気の早期発見、早期治療に繋がり、医療サービスを受ける患者様に多大な利益をもたらします。大学病院等の大きな病院に行かなくても、身近な医療機関でも最新の内視鏡検査が可能となりました。是非ご利用ください。
画像提供:オリンパスマーケティング株式会社
NBI
微小な早期のがん病変は、毛細血管を集めやすい傾向があります。これは、増殖のためにがん細胞が多くの血液を必要とするからです。そのため、血管の分布に異常がないかを調べることは通常では発見できない早期がんの発見につながります。NBIは、血管に強く反応する特殊な光を照射して毛細血管の分布を一目で確認できるようにするものです。手元の操作で通常光と特殊光の切り替えができるため、短時間により正確な検査が可能になります。
4当院の内視鏡自動洗浄消毒器
内視鏡検査を介した細菌・ウイルス感染を予防するため、当院では徹底した洗浄・消毒を行っています。検査後は、スタッフが洗浄液を吸引し内視鏡管内や表面を丁寧に手洗いした後、内視鏡自動洗浄消毒器を用いて消毒・洗浄を行います。
当院で使用している内視鏡洗浄消毒器(クリーントップ KD-1)は、アルカリ洗浄で有機物を除去した後、強酸性電解水で消毒・殺菌します。強酸性電解水は一般細菌だけでなく、真菌、ウイルスなど広汎な微生物に対して効果を発揮します。また、昨年11月に強酸性電解水が新型コロナウイルスに対しても不活化効果があることがカイゲンファーマ株式会社と大阪医科大学の共同研究で明らかになりました。
強酸性電解水(有効塩素濃度10ppm)で新型コロナウイルス を不活性化できることを確認 -カイゲンファーマ株式会社との共同研究- | 大阪医科大学 (osaka-med.ac.jp)
胃内視鏡検査で見つかる疾患
- 胃がん
- 食道がん
- 十二指腸がん
- 咽頭・喉頭がん
- 胃炎
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 胃ポリープ
- 十二指腸ポリープ
- 逆流性食道炎
- 食道裂孔ヘルニア
- ピロリ菌感染
など
胃の症状・疾患について
胃に現れる症状の内容や強さで疾患は判断できません。胃がんなどの重大な疾患でも、初期症状がほとんどないまま進行して、転移してはじめて症状が現れることがあります。逆に、胸やけや胃痛など日常的な症状があっても市販薬で解消できることが多く、重大な疾患が隠れているのに気付かず進行させてしまうこともあります。気になる症状がある場合、また症状が続く場合には、必ず消化器科を受診してください。
内視鏡検査を受ければ、胃粘膜の状態を直接観察できますし、検査中に発見した疑わしい部分の組織を採取できますので、生検による確定診断が可能です。特に胃がんをはじめとした胃疾患のリスクが高いのは、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染しているケースです。内視鏡検査ではヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無も確認でき、その後の除菌治療でヘリコバクター・ピロリ菌を除去することにもつなげられます。除菌に成功することで、それ以降の胃炎や潰瘍再発、そして何より胃がんの発癌リスクを大きく下げることができます。また、次世代への感染予防にも役立ちます。胃がんリスクは40歳を超えた頃から上昇しはじめるため、その時期になったら症状が特になくても内視鏡検査を1度受けておくことをおすすめしています。
胃内視鏡検査(胃カメラ検査)の流れ
Step1ご予約
まずは病院を受診していただくか、WEBサイトhttps://medical.apokul.jp/web/108/reservations/addにてご予約ください。
現病歴(現在治療中の病気)・既往歴(過去の治療歴)・常用薬(血液をサラサラにする薬、経口糖尿病薬など)・麻酔や薬物アレルギーの有無、症状や検査目的・検査希望日時・ご希望の検査方法(経口、経鼻、鎮静剤併用など)をWEB問診https://medical.apokul.jp/web/108/inquiries/522/topに入力してお知らせください。インターネットが苦手の方は、検査当日の手書き問診票がございますので、ご利用ください。松戸市の胃がん内視鏡検診の利用をご希望の場合、共通受診券にて対象年齢(特例措置あり)をご確認のうえ、受診券を持参しご来院ください。なお、松戸市胃がん検診を利用して内視鏡検査をご希望しても、抗血栓症薬を常用している場合と、鎮静剤併用での検査をご希望の場合は、対象外となりますので、ご了承ください。その場合、検診ではなく、保険診療に切り替えて内視鏡検査を行うことは可能です。
なお、胃内視鏡検査は基本的に下記のような流れで午前中に事前予約制で行いますが、当日の検査予約枠が空いていれば、当日の検査(午後も)可能な場合がありますので、先ずは朝食を食べずに午前中の受付時間内にお電話にてスタッフに症状等をお知らせください。なお、医師の判断で緊急性が無いと判断した場合は、後日の検査をご提案しますので、ご了承ください。また、WEB予約後、WEB上でもキャンセルは可能ですが、数日前に体調不良等で検査日を急きょ変更したい場合は、WEB上でのキャンセルではなく、なるべくお電話でご連絡ください。スタッフが検査日の変更等の手続きを行います。なお、数日前にキャンセルが発生した場合、LINEの公式アカウントでお知らせし、そのままLINE上で予約ができますので、ホームページのフロントページから友達申請をお勧め致します。
Step2検査前日
検査前日は、なるべく早めに夕食を済ませ、夜7時以降は固形物を食べないでください。お水やお茶などの透明な飲み物や夜のお薬は飲んでも大丈夫です。
Step3検査当日
朝食は食べないでください。前述の飲み物は、少量ずつであれば検査直前まで摂取できます。常用薬は、食道や胃内の観察が不良になるので、検査当日朝の服用はご遠慮ください。糖尿病の方でインスリン注射をされている方も低血糖の恐れがありますので、当日朝分は注射はしないでください。ご来院いただきましたら、診察室で問診や血圧測定、同意書の確認など行います。抗血栓症薬を数種類服用している場合、生検等を行わないこともありますので、問診に記入していても医師に再度申し出てください。義歯や脱着可能な差し歯等は、検査前に外していただきますので、スタッフにお伝えください。なお、検査当日、検査前の経口摂取や発熱等の体調不良にて、検査を医師の判断によって急きょ中止にする場合がありますので、ご了承ください。
Step4麻酔
検査室に移動し、胃内の泡や粘液を取ってきれいにするためのお薬をお飲み頂きます。
経鼻内視鏡検査の場合
両鼻孔に局所麻酔薬、粘膜の浮腫みを取るお薬を噴霧します。
経口内視鏡検査の場合
喉に局所麻酔薬を噴霧します。
鎮静剤併用ご希望の場合
上記麻酔後に鎮静剤を静脈注射致します。指に装着する酸素飽和度モニターで循環・呼吸状態を管理しますので、マニュキュア等はしないでください。
Step5検査開始
体を締め付けるものはできるだけ外した状態で、検査台に横になっていただきます。義歯や脱着可能な差し歯等は、検査前に外していただきます。
肩や喉などの力を抜いてリラックスしていただき、検査開始致します。
検査時間は3分~5分程度で終わります。
Step6検査終了
鎮静剤を併用した場合は、30分ほど休憩していただきますが、鎮痛剤を併用しない場合は、検査後すぐに
診察室で検査結果の写真を見ていただきながら説明し、詳細な内視鏡写真付きの検査説明用紙をご提供致します。飲食60分程度で摂取できるようになります。
なお、鎮静剤併用の場合は、検査後の乗り物(車、自転車など)の運転はご遠慮いただきますので、ご注意ください。
胃内視鏡検査(胃カメラ検査)の料金
胃内視鏡検査(検査のみ) | 約3,500円 |
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追加料金
ピロリ菌抗体検査 | 約800円 |
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病理組織検査(1臓器あたり) | 約4,000円 |
※表示金額は、保険診療3割負担の自己負担金を算定したものです。